…え?



「なんで…知ってるんですか?」



『なんとなく…だよ。』



しまったという表情なんて見せなかったけれど、いつものおちゃらけた雰囲気が無かった気がした。



「先生は、カズの名前も知ってましたよね?私言ってないのに…確かに“一刃”って言いました…何故?」



『寝ぼけてたんじゃないか?』



「いいえ、カズハって言われた事を勘違い何かで覚えていたりしません。」



ジッと見つめると



『私の名前も知らないのに、やけに深い所から知りたがるんだな。』



と言いながら、降参と両手をあげて見せた。