パンッ!!



といい音がして、男は尻もちをついていた。



殴ったのは…クラスメイトの女。



「そう…他人。私とあなたも、今日から他人よ。元々他人だけれど。私ね…心のどこかで、何度許したって…ダメだって分かってたの。あなたをここまでダメにしてしまったのは私のせいね。さようなら」


『待って!!』


と引き止めた男の声に少し立ち止まりそうになりながら、女はその場を去って行った。


哀れにも男は泣き出していたが…



「お前に泣く権利なんてない」



と言って、私とカズもその場を離れた。