苦々しく笑いながら男は言った。


『浮気は、男の性だって』


ブチッ!!


とキレた音が、私の中に響いた気がした。


「もっかい言って見ろよそのコトバ。」


『はぁ?浮気は男の性って?』


「その口、縫いあげて…首へし折ってやろうか?」


『あ…えっ?』


「サクちゃん…目が…」

私がどういう目をしているか何て容易に想像が出来た。


目つきが元々よくないせいか、人に嫌悪感や殺意を抱くと更に悪くなる。

目に血液が集中して真っ赤にもなる。



『なんだこの女…』



「さぁ、口と首どっちからがいい?」


ゆっくり階段を降りて、一歩ずつジリジリと男ににじりよる