私は、関係ナイ…


関係ナイの…


他人の諍いにわざわざ首突っ込む必要なんて


そう必死に言い聞かせるけれど、自分の中でその単語は消えなくて…


自分でも知らない内に、階下を見下ろしながら声を発していた。



「ねぇ…覚悟して言ってんの?“許して”って言葉を」


「サクちゃん?」


ビックリして私を見るクラスメート…


名前は分からないけれど


『はぁ?誰?あんた』


「そんな事どうでもいいの。ちゃんと覚悟あるの?って質問に応えなさい。」


「サクちゃん!!」


『意味分かんね』


「許すのって楽じゃないよ。相手を好きならば、尚更。」