『彼氏からメールなのデス。』



本当に幸せそうに、私に笑ってみせた。



ていうか、私に話しかけるなんて…相当変わってる。



何が目的?



カズ?



いやいや、彼氏がいるといっていたし…



そんな事を考えていると



『もう行かなくちゃ!!また話そうね、サクちゃん』



と手をヒラヒラさせて去って行った。



変な、馴れ馴れしい女。



「名前、結局分かんないし。」



と暗くなりかけた教室で、独り言を呟いた。