「いらないの…」



カズがすくっと起き上がって、私を立たせた。




『飯、食うか。脱、幼児体型の為に。』



ニッと笑って私を見る…



私、大丈夫かな?



怖い、これ以上…気持ちが動いていく事が。



ダメなのに。



ダメなら、離れなきゃいけないのに…



「ごめんね…」



ボソッと言ってみた。



弱い私



離れられない私



寄生虫みたい


いつかカズを喰らい尽くしてしまいそう。



そうなる前に、気持ちを捨てなくちゃ…



ご飯の支度をするカズの背中を見ながら、そう思った。