マンションに着いても、全く起きる様子がない一葉。
ふと、カレンダーを見てハッとした。
『俺とした事が、忘れてた…今日、“電池切れ”の日だった』
電池切れ、人間にそんな単語不似合い極まりないが、一葉は1ヶ月に一度一日中起きない日がある。
24時間、ずっとだ。
大体、眠りが浅いせいなのか…夢をよく見ると言う。
一度寝たら、朝まで起きない奴が、眠りが浅いわけないだろうと言ったら
「夢から覚めてもまだ夢って夢を見るの」
と言った一葉は、なんだか少し泣きそうな顔をしていて、それ以上何も言わなかった。
ふと、カレンダーを見てハッとした。
『俺とした事が、忘れてた…今日、“電池切れ”の日だった』
電池切れ、人間にそんな単語不似合い極まりないが、一葉は1ヶ月に一度一日中起きない日がある。
24時間、ずっとだ。
大体、眠りが浅いせいなのか…夢をよく見ると言う。
一度寝たら、朝まで起きない奴が、眠りが浅いわけないだろうと言ったら
「夢から覚めてもまだ夢って夢を見るの」
と言った一葉は、なんだか少し泣きそうな顔をしていて、それ以上何も言わなかった。