内面を見抜いていた大人にしてみれば、さぞ可愛げのない子どもだったろうな



でも、日常があまりにもつまらなかったんだ。



大人をどれだけ騙す事ができるのか、それが暇潰しになっていた。



うわっ…



そんな子ども、本当に可愛くないな…





『お前の作り笑い結構、直ぐに見抜けた』




「見抜かれない自信は、あったんですけどね」




『確かに、うまく笑えてた。感心する程な、でも…』



「でも?」



『お前が一葉と初めて言葉を交わして、笑ってた時の笑顔が本物以外のナニモノにも見えなかった。』



だから他は愛想笑いだってわかったんだよ



と言った。