『飯でも食いに行くか。悩んでる時、腹減ってると悪い方にばかり考えるからな。』



「そういうもんですか?」



『そういうもんですよ。』



そう言って喫茶店を出た




『感情の浮き沈みが分かりやすくなったよな、一刃。初めてうちに来た時、なんて子どもだって思った…』



歩きながら、昔話をする男二人。



「どうして?」



『こんなに、完成した子どもが居ていいのかなって。わがままも言わずに、大人しくニコニコしているけれど、どこか計算したような立ち振る舞いが大人顔負けだったからさ。』