『そうか。…でも、それで本当に後悔したりしないか?』



見透かしたような目…



「分かりません…」



『そう…だよな、何が正しいかなんて…誰にも分からないな。』



「逃げてるんです…多分。でも、一葉の為だとか思ってしまう自分はズルい…」



自分の気持ちをさらけ出すのは、恥ずかしくて、それでいて悔しくて…バカみたいだ。



『…休学中はどうするんだ?』



「写真の勉強をしようと思ってます…知り合いの写真家の方が、近々外国を放浪すると言っていて、興味があるならついてくるか?と誘われたので」