母さんを壊すきっかけを作ったのは、親父だ。




でも、壊してしまったのは私だ…







私は、一度寝たらなかなか起きない。



それは昔も今も変わらない。



でも、その日は夜中にフッと目が覚めた



まるで



起きなければならない




と誰かに決められていたかのように…




階下から声が聞こえ、目を擦りながら時計を見ると3時になろうとしていた。




下に降りると、細い明かりがリビングから漏れていて、中には母さんと親父がいた。