チラッ、チラッ、ジロッ…



「…ねぇ?気のせいかな?さっきから、引き返して来た人達の視線が痛いような気がするのは…」



『…気のせいだろ?』



と言ったけれど、明らかに見られている。



さっきすれ違った男の子なんて指差しながら通り過ぎたし…



「絶対、変。」



『そうか?』



と写真に夢中のカズは全く気もしない



『あっ、ここから莉紅ちゃんのゾーンだぞ。莉紅ちゃんは人物とか動物とかを撮るのが好きらしいぞ?』



最初に目についたのは、4つ子が一人ずつ飾ってあって喜怒哀楽を表した写真だった。