カズが、何かに興味を持っている所なんて今まで一度だって見た事がなかった。



今まで見た事のないような顔をしている…



また不安が蘇る。



自分が、世界中の何からも置き去りにされたようなそんな感じ。



真っ暗な中で、私の胸に光るのは自分勝手な被害妄想。



この星空があまりに綺麗で、自分の醜さが浮き彫りになるような気がした。



『凄いよな。相楽先生の旦那さん、自然とか風景を撮るのが好きなんだって…静止している筈の星が、キラキラ光って…まるで本物の夜空見上げてる気分だ。』



と本当に楽しそうなカズ。