『アハハッ…随分やられてるみたいだな。』



と笑っているサツキさん…誰がやられてるんだろう?



というか、何が起こってるんだろう?



『矢倉なら、隣の部屋にいるぞ』



と莉紅ちゃんを下ろしてサツキさんは出て行った。



莉紅ちゃんも後について部屋を出て行った。



「私、嫌われたかな?莉紅ちゃんに」



元々、子供から好かれた事などない。



泣くか、怯えるか、逃げる。



子供は好きだが、好かれないのはしょうがないと思っていた。