『それでいいんじゃないか?』



また声がして振り返ると、サツキさんがいた。



「ど…うして」



『うち、この近くなんだよ。お前の叫び声…私にしか聞こえない声だけど、辿ってみたら此処についた。』



また過呼吸なったら危ないからなと私の横に腰を下げた。




『悪かったな。突然現れて』



ブンブンと頭をふって下を向いた…



「安心…しました。」




『そうか』



と小さく言って、私が動き出すまで側に居てくれた。



その間に言った言葉は



『後悔も大事だけれど、今も大事にしろよ』



だった…と思う。