優しい声のばぁば



よく笑うじぃじ



この呼び方は、二人が望んだ言い方で、孫にそう呼ばれるのが夢だったらしい。



「じぃじ、ばぁば…お話聞いて欲しいよ。大丈夫だよって言って欲しい…」



知らず知らずに涙が出ていた。



後ろに住職さんがいる事も気付かずに…




“今は、お盆です。きっとあなたの目の前に座って頭を撫でて下さってますよ”



といきなり言われビックリしたが…



住職さんが去った後に、ポツリポツリと私は、話を始めた。