「はぁ、私なにやってんだろ。」



独り言を言うと部屋が無言を返してくれた。



しばらくもせずに家を出て、電車に乗った。



駅につき、徒歩で15分位歩くと同じ形をした石がいくつも並んでいる場所へ到着した。



住職さんへ挨拶を済ませてお墓へ行くと、線香の匂いが鼻についた。




親父の方のお墓しか知らない。



母さんの親戚とは疎遠で、おじいちゃんもおばあちゃんも生きているのかさえ分からない。



「じぃじ、ばぁば…来たよ。」



親父の方の親も一度しか会った事はないが、随分沢山話をした記憶がある。