結局、食材の買い出し以外どこへも出掛けず、奏と、バカ共の誘いも断り続けた。



そんなこんなで夏休みは中盤を迎えて、お盆がやってきた。



『一葉、行くぞ』



「先行っていいよ。」



『どうせ行く方向一緒なんだから』



と律儀にも待ってくれている。



「お墓、行くだけだから…別に一緒じゃなくていいわよ」



と言うと



『うち寄らないのか?母さんが会いたがってたぞ?』



「ごめん。また今度行くって伝えて」



そう言うと、分かったと家を出て行った。