『そうか、あの浴衣似合ってたのにな。』



とサラリと言われ顔が熱くなった。



「こ、今年は着ない!!」



『いきなり、なんで?』



「なんででも!!」



何を意地になっているかも分からず、クッションに顔をうずめた。




『変なやつ。お前が着るなら今年は俺も着ようと思ってたんだけど。』



「…え?」



見たい…カズの浴衣姿。



きっと似合う………



じゃなくて!!



惑わされちゃダメよ!!



「着ないったら着ない!!」



『頑なだなぁ』



とカズは首を傾げていた。