私を除く家族とお姉ちゃんの彼氏の笑い声は夜中まで響いていた。

何を話しているのかわからなかったけど、今のお姉ちゃんの彼氏は今までのお姉ちゃんの彼氏とは少し違っていた。


今までは、エリートな色白で年上の硬派男子ばかりだった。
話す事は決まって勉強の事か経済の事。
声を出して笑った人など一人もいないくらいの真面目さんばかりだ。


それに比べて今回の彼氏は、見た目も中身も少しスレているように思えた。
色は黒い方だし、頭も良さそうな感じはしないし、真面目な感じもしない。

勉強より断然スポーツ。


そんなイメージだ。


なぜお姉ちゃんがあの人を選んだのか謎だった。


お姉ちゃんから聞いている事は付き合って3年経っている事と、彼氏の年が1つ下な事くらいだけだった。

いつもは付き合ったらすぐに彼氏を家に連れてきていたのに、今回三年かかった理由はそこかもしれない。


真面目というより不真面目だし、年下だし連れてきにくい理由もわからなくもない。



そんな事考えているうちに朝になっていた。