明くんと別れた後、急いで学校へ行ってみると門の前で人が溜まっていた。
「きゃーっ!新しい総長だ~!!」
何やら、女子の叫びが多い……。そんなに新しい総長がいいのか。
興味が無かった私が玄関へ行こうとした時だった……。
「キャーキャーうるせーんだよ!!!」
…な、に?今の声……。
さっきまでの女子の好感していた叫びが恐怖の叫びに変わっていた。
近くまで行って見ると、新たな総長の姿が見えた。
……茶髪の盛った髪に、大量のピアス、頬には大きな傷跡……。
これが、光の次の総長……。
その男は、周りにあった花壇をぶっ壊していた。
近くにいた明たちは、ただ黙っているだけだった。
「ここは、女がギャーギャー騒ぐとこじゃねーんだよ!ブス!!」
……ひどすぎる…。
これが、総長なんて……!!」
怒りが現れた私は、走ってその男の方へ近づいていった。
「奈々ちゃん!?」
明たちは、驚いて見ていた。
光の変わりなんて無理なんだよ……!!
「奈々っ!」
偶然そこにいた舞子が叫んでも奈々は見向きもしなかった。
「……あんたが、新しい総長?」
「あぁっ?何だ、てめー。」
こいつ、まじムカツク………。
光がいたら、一発殴ってもらったけどね。
「総長だからって、生意気なこと言わないでくれる?ここ、私たちの学校なんだけど?」
「女のくせに生意気言ってんじゃねーよ、ブス。」
私のこと、ブスって言った…。
光だったら間違いなく殴ってた。
「女女って、男だから偉いって言いたいの?」