「15歳なのに、運転なんて無理じゃんっ……!」

「こいつは、昔からエリートだから運転くらい出来る。」

明が運転する車は発進し出した。

……終わった……。私は、死んじゃうんだ~っ!!!



……あれ、普通に車が走っている?

「す、すごい…。」

「だから、大丈夫って言っただろ。」

天才としか言いようがない…。…じゃなくて、私って今誘拐されてるんだ!

「ここから降ろしてってば!!」

「お前が俺に命令する資格はねぇーんだよ。」

…ムカっ。



10分経つと、車は止まって中から降ろされた。

目の前には古くて巨大な建物が立っていた。

……ここがアジト…。

「明、ご苦労だった。お前はもう下がって良い。」

「はっ。」

光は、無理矢理私の手を引いて中へ入っていった。

な、何するつもり……!?

一つの部屋に着くと、近くのベッドに押し倒された。

「きゃっ……!離し、てっ…!」

「これから俺が何しようとしてるか、分かるよな?」

「う、うそっ……。」

私の制服のボタンが一気に外れた。

「いやっ……!!」

抵抗しようとしても、私の力じゃ無理だ…。

光が首筋を思いっきり噛んできた。

「やめ…て……!」

「…なぜ、泣いている。」

いつの間にか、私の目から大量の涙が溢れ出していた。

結局、光って男は女と遊びたいだけなんだ…。

だから、私に俺の女になれって……。