黙ってろって言ったきり、奈々は何も話してこない。


こいつ、こんなに小さかったっけ??


光って男は、こんな奴を大事にしてたんだな。







俺たちが向かった先は、最近オープンしたばかりのアイスクリーム屋だった。


「ついたぞ。」


「えっ……?」


「おごってやるから、何か食え。」


「で、でも……。」


「いいから頼め!」


………やべっ、つい怒鳴ってしまった。


戸惑いながら奈々は、アイスの種類を選んでいた。


俺は、どうやってこいつに謝ったらいいんだ……。


ぺろぺろと可愛い舌を突き出してアイスを舐めている奈々が可愛く思えた。


「ここ、結構人気なとこなんだ…。」


「……そ、そーなんだ。でも、どうしてここへ?」


「べ、別にヒマだったからだよ!お前の為じゃねーからな!!」


俺が照れるようにそう言うと、奈々はクスクス笑い始めた。


な、何笑ってんだ!?


「フフッ、あんたって以外におもしろいんだね。」


おもしろいだと…………?