「奈々、おはよーっ!」

幼なじみの佐々木 舞子は、いつも笑顔で私に接してくれる。

元気が無い私をいつも励ましてくれて、とっても良い友達だ。

「おはよっ♪」

私がニッコリ笑うと、舞子は寂しそうな笑顔を見せた。

ーーーあれ?私、舞子に気をつかうような事した…?---

「良かった…。」

何を言うかと思えば、良かったって……何だろ??

「舞子……?」

「最近、笑うようになったね。何か安心した。」

そっか………。

舞子は、私が笑うようになったから安心してくれてたんだ。

……ごめんね。

「………舞子、ありがとね。」

「えっ?」

「私を励ましてくれて。もう、大丈夫だから!」

これ以上泣いてたら、光に怒られちゃうから……。

「奈々って、本当にすごいよね。」

えっ、私が…?

「だって、有名なヤンキーと付き合ってたんだもん。」

……私は一瞬、光と初めて出会った頃を思い出した。



それは、二年前の中学三年生の頃だった……。