「……私をここに呼んで、何の用なの!!」

ムカツク女が現れた。

ったく、声がでけーんだよ。

「お前、もうちょっと可愛くなれ。」

「そんなことを言うために呼んだの!?」

…ちげーし。

俺は、手に持っていた指輪を奈々に見せた。

「っ!?」

奈々は、驚いた目で指輪を見ていた。

「それっ、あたしの!!」

「返してほしいのか?」

「あたりまえでしょっ!!!!」

そんなに、これが大事なら……お前なんかに返すか。

奈々は、指輪を取り返そうと抵抗していたが無駄だった。

「返してっ!」

「返さねーよ。」

いじめてやる…………。

これを持っているかぎり、こいつは俺に抵抗しなくなる。

泣かせてやろーか??

それとも、遊んでやろーか???

そう思っていたが、急に奈々が泣き始めたのだった。

っ……!?

「…お願い、返して……。それは、光にもらった大切な………。」

「………。」

ドキッ///

ドキッ、じゃねーよ!こいつが泣いただけで何ドキッとしてんだ俺!!

ふ~ん、こいつでも泣くのか。

「返してやってもいい。そのかわり……。」