「さっきから舐めたこといってんじゃねーよ!」

こんな奴に、総長なんて務まらない!

「てめぇ、誰だ?」

私は、胸を張った。

「雨月 奈々。桜井 光の彼女だよ。」

「桜井 光……?」

男は、一瞬驚いた表情を見せたが後になってニヤッと笑った。

……何?その不気味な笑みは………。

「な、に…笑ってんの……?」

「桜井 光…、前の総長だったな。お前があいつの彼女ねー。確か、交通事故で死んだ
バカな男か~。」

バカな男……っ!!!

私は、感情が爆発して男の頬にビンタがいった。

~…バチンっ…~

「っ……!?」

「…光を、……光をバカにするなぁーっ!!」

あんたに、光の何が分かるのよ!

知らないくせに、バカとか言わないで!!




「俺を殴るとは、いい度胸だな。」

いきなり腕を強く握られた。

…な、何こいつ……!力が強い!

「春馬様、その方を許してあげてください。」

明が二人の間に入ろうとしたが、春馬は明を睨みつけた。

……春馬って言う名前なの………?。

「こいつ、お前らも知っているのか?」

「は、はい……。」

「……お前がこの女を殴れ。」

な、殴る……!?

「な、何を言って……!」

「総長の言うことは絶対聞くのがお前らじゃねーのか?」

……最低!