俺が男子校にっ!?[上]





瑞「ん……」


起きたか?



隼「姉ちゃん!?」



瑞「隼翔??………と海斗!!?」



『よッ』


隼「姉ちゃん…海斗にバレたみたい……」


瑞「えッ……マヂ?」


隼「うん、大マヂ」



瑞「はぁ…絶対誰にも言うなよ!?」



隼翔と同じ事言ってやがるし…


『言わねぇよ…ッたく、兄弟揃って同じ事言うんじゃねぇよ』


瑞「いゃ、んな事言われたって知らねぇし…;」



まぁ、コイツはそりゃぁ知らねぇよな(笑)






まぁ、ある意味このネタ(瑞樹が女だって事)でしばらくは脅せそうだな(笑)


『でも、お前女に見えねぇ…つか、マジで女か?』


女なら絶対俺達に媚びてくる筈だ
けどコイツは媚びてこねぇ
しかも…


瑞「別に信じられないんならそれでいい。てかそっちのが俺にとっちゃ都合が良い」



こんな事まで言ってきやがる
全くもって俺達に興味ねぇって感じだ


『ま、俺は別にお前が男だろうが女だろうがどうでもいい。とにかく、みんなにバレねぇようせいぜい頑張れよ、瑞樹"チャン"?(笑)』



瑞「テメェ…俺より弱い癖によくそんな口叩けるなぁ…?あ゙ぁ??(黒笑)」


『あー…忘れてたわ……;;』



うん、マジで…
悪気は無かったんだ


だからさ?

そのー、何だ…殺気と後ろに見える般若を閉まってくれねぇか??

流石に怖い…;




海「あー…忘れてたわ……;;」

海斗は少し怯えながらそう言った


『何でんなに怯えてんだよ…?』

隼「姉ちゃん…さ、殺気が…;」


ん??殺気?
そんな出してないんだけどなぁ…?

海「マヂで怖ぇから;」


根性ないな、おい(笑)

『これくらいで怯えんなよ(笑)
まだ半分も出してねぇんだからさw』

海「…これでも半分出てねぇって……おまっ、生きた凶器だな;」


などとほざいてるがほっておこう(笑)


『ん~…大分楽になったし…』

隼「…あ、姉ちゃん!」

『ん?隼翔どうした??』

隼「えーとさぁ…今日実家に一緒に帰んない……?」


『???…今日何かあったっけ…』

隼「今日美由紀ちゃんが来る日だよ??」

『あ、そっか;』


実は今日、美由紀が家(実家)に来ることになっていた
それと、あともう一人も……;

海「おぃ…俺の事放置で話を進めんな!」


隼「『…海斗(総長)の存在忘れてたわ』」

海「お前ら姉弟揃って…!」



―――てなわけで…


今現在、海斗と隼翔と一緒に実家の前に居ります…

何で入らないのかって?


……それは…


ドタドタ………!


隼「来るよ…!!」

海「何が来んだよ?」

…ドンッ!

???「瑞樹ぃ~!!!!」

でたっ…お騒がせ人物……


『ぅおっ!』


いつものパターンだな…はぁ……

???「久しぶりやなぁ、瑞樹っ♪」

『そう…だな……』


…あっ、やべッ

スゲー首絞まってる…!

相変わらず締め付ける力が半端ねぇな…つか、隼翔と海斗!!
見てないで助けろッ…!


美「コラッ、琉華っ!!瑞樹から離れなさいッ!!」

…ナイス、美由紀っ
やっと解放された……


琉「美由紀のケチっ」

美「今何て…?」

琉「すんませんでしたぁー!!…べぇーだ!」

『琉華、いい加減にしろっ』

琉「へぇ~い」

美「はぁ…;」


隼「とりあえず…中に入ろっか…」

『だな』




―――そういうことで(どういうことだよ)…

今は家ん中なわけで…って今更だけど、何で海斗が居るかっつったら…
まぁ、あの後俺が言葉攻めしてテキトーに連れてきた…みたいな?

そんな感じだから、あんま深い意味はないってわけ(笑)


琉「なぁなぁ??」

『何?』

琉「そこのイケメン誰!?」


…すんげー目が輝いてるよ、琉華;


『…俺の学校の友達』

琉「そぉなんやぁ!!」

『琉華だったら知ってんぢゃねえの?』

琉「何が?」

『鬼炎』

琉「うん、キエンってあのキエンやろ??」

『そ』

海「???」

琉「あ~…紹介がまだやったなぁ♪
よし、瑞樹!説明してっ」

『はぁ…わーったよ……ったく…
コイツは早江島 琉華、今現在"スフィア"の八代目総長』

海「"スフィア"って…あの女暴走族の!?」

琉「そういうこと♪
んでイケメン君、君は鬼炎の総長かい??」

海「あ、あぁ」

琉「私のとこと同盟組まへん?!」


…………


海&隼「「『えぇぇぇ!!?』」」

琉「うるさっ」

海&隼「「『ごめん(すまん)』」」






琉「まぁ、いきなりやから仕方ないけど(笑)
別に良い案やんなぁ??……前総長?」

海&隼「「前総長??」」


……コイツ(琉華)わざと言いやがったな…


隼「ここに居る女子は三人だから…消去法でいくと、琉華ちゃんは現総長だし、美由紀ちゃんは喧嘩出来なさそうだから…」

美「そうなると瑞樹しかいないわよね?」


『そーだよ、俺がスフィア前総長だ』

海&隼「「嘘ぉ!!!?」」

『嘘じゃねぇし…てか、隼翔知らなかったっけ?』

隼「知らないよッ!初耳だし!!」

海「つか、スフィアの総長の事調べても全く出てこねえし、七代目なんか特にな」

隼「てか、噂では七代目は歴代最強だったらしいよね…」


『へぇ…それは初耳』

琉「えっ、ほんまに??ほんまに知らんかったん…?」

『何が?』

琉「瑞樹が歴代最強ってこと」

『全く』

瑞樹以外「「「「まぢかぁ……」」」」






美「と言うか、私もスフィアに属してたんだけど??」

隼「えっ!?喧嘩出来るの?!」

美「失礼ねっ、これでも前副総長よ?」

海「意外だな…;」


……確かに、意外だろーな
美由紀はこの容姿だから喧嘩とは無縁そうだけど実は強いんだよな(笑)


美「瑞樹には負けるけどね♪」

琉「そん時は確かうち、幹部やったなぁ」

『そうだな』


隼「なんか…凄いね……」

海「あ、あぁ…そりゃ、負けるよな、俺……」

隼「どんまい、総長;」


『で、どうすんだ?組むか組まないか』


隼「そりゃあ…」

海「組むに決まってんだろ」

琉「よし、決まりっ♪
これから宜しくなぁ、鬼炎総長☆」

海「あぁ、宜しく」

隼「これって凄いよね」

『何が?』

隼「だって、スフィアって女暴走族世界No.1でしょ??」

『うん』

隼「このタッグ、最強かもね♪」

『だな^^』



…その後、互いの情報を交換しあった

えっと、まぁ…前に不良と絡むの嫌だって思ったのは……これでも一応、暴走族から足洗ったからな;


…って、誰に言ってんだろ俺……




情報交換が終わった後、海斗達は隼翔の部屋へ向かっていった



『で、琉華は何しに俺んちに来たの?』

琉「あっ、それはなぁ…うちも、剛劉高校いきたいねん!」

美「『はぁ!?』」


こいつ、馬鹿だろ!!
剛劉高校が何かわかってんのか!?
男子校だぞ!!?
俺は流れで入っちまったけどさぁ!!

美「あんた馬鹿でしょ!!?男子校なのよ?!」

琉「大丈夫やって!ちゃんと男装するし♪」

美「そういう問題じゃないでしょ!!」

琉「心配いらんって!!瑞樹が居るんやし☆」

美「何でそこで瑞樹が出てくるのよっ」

琉「えっ??美由紀知らんのん?」

美「何を??」


まさか、琉華の奴…俺が剛劉に居んの知ってんのか…?


琉「瑞樹が通ってる学校って剛劉やで??」


…やっぱり知ってやがったか

美「はぁ!!?」

『ごめん、ごめん…あん時言うの忘れてた』

美「はぁ…もう過ぎたことだからいいけど……」


良いのかよ(笑)

美「まぁ、鬼炎と同盟組んだわけだし、情報を直ぐに伝えられるからそっちのが良いと思うけど…くれぐれもスフィアであることがバレないようにしなさいよ?」

琉「ふぁーい♪」

美「じゃあ瑞樹、琉華を頼むわね…?」

『はいよ、頼まれました』



はぁ…これから忙しくなるなぁ……コイツ(琉華)のせいで




ガチャッ

麻「ただいまぁ♪」

美&琉「「麻莉愛さん!お帰りなさい!」」

『母さん、お帰り~』


麻「瑞樹、帰ってたのね♪
ということゎ…」


ドタドタッ!

隼「母さん!!お帰りぃ!」

麻「ただいま、隼翔^^
久しぶりね♪」

隼「うんっ」

海「えっと、お邪魔…してます
(瑞樹達の姉さんか…?)」

麻「良いのよ良いのよ♪
イケメン君だからお姉さん大歓迎☆」


母さん、自分のこと"お姉さん"なんか言っちゃってるし…

海「ありがとうございます…ところで、瑞樹と隼翔のお姉さんですか?」

麻「そう見える??♪」


なんでそうなる!?
俺らに姉は居ねぇし!!

隼「俺らの母さんだよ^^」

海「は??冗談だろ?」

琉「それが冗談じゃないんだよね~(笑)」


海「まぢかよ…」


マヂなんスよ、海斗くん…
確かに見た目すんげー若いもんな(笑)
自分の親なのに信じらんねーしw