俺が男子校にっ!?[上]






隆「よし、早速な!!」


海「手加減なしで本気で来い」


『分かった』



とは言うものの、本気を出す気は全くないんだよな……俺


めんどいし…?


つか、今体がダルいんだよな……




まぁ、テキトーに終わらせるか……!



『そっちからどうぞ…?』



海「んじゃ…遠慮なく……!」



うっわぁ~すっげぇ速ぇ~(棒読み)


けど、これなら全然余裕で避けれるな…



『よっと……』


海「なかなかやるじゃねぇか」



『そりゃどうも…』




あ、ヤベ…避けた拍子に頭動かしたからクラクラする……



『次はこっちから行くぜ…?』




体がダルい…


でもって思うように動かねぇからとっとと終わらせねぇと……







『おりゃぁ…!』


海「うっ……バタッ」



海斗が腹を抱えたまま倒れた


あー…思うように動かねぇから力加減が出来なかった……




…悪いな、海斗……;;



てか、全国No.1暴走族の総長さんがこんな弱くて言い訳……?


皆唖然としてるし……


隆「す、スゲェー……」



お、喋った



隼「兄ちゃん……少林寺の技使ったでしょ…?」


『うん、使った』



隼「やっぱり…だめだろぉ~使っちゃぁ……;;」


『まぢ??』


全員「大マヂ」



『ごめんごめん(苦笑)』



って…こんな話ししてる場合じゃなかった……




『海斗~…?大丈夫かぁ??』


海「………」




無反応だな、おい……;;



『海斗ぉ~……』


海「………ん…?」



………起きた







『皆~海斗が起きたぞ~!!』


久々に大声出したな俺……

大声出したせいで更に頭が痛くなった…



しかも何か暑いし……


最悪……



悠「おぃ、瑞樹…?顔色悪い…大丈夫か??」




何か今日久々に悠弥の声聞いた感じするな……


『大…丈夫……』



の言葉と共に俺は意識を手放した――――









コイツ(瑞樹のこと)、いきなり倒れやがった



俺は瑞樹のでこを触る……




『あつッ!!』



んだよ?!
スゲェ熱があるじゃねぇか!


コイツ体調悪いくせに怠慢受けたのかよ…!



ったく、仕方ねぇ……!!



『俺、コイツ部屋に連れてくわ』


隼「俺も行く!!!!」


隼翔は必死に俺に言ってきた



『あぁ、行くぞ!』





そう言って俺は瑞樹を抱えて部屋へ向かった―――










俺、コイツ抱えながら思ったんだが……



『軽すぎ…』


しかも……



『ほせぇ…コイツ、ちゃんと飯食ってんのかよ……;;』


隼「あはは…確かに細いよね……(苦笑)」



――……など、短い会話をしているといつの間にか部屋に着いていた




隼「俺、氷とタオル持ってくる!」


『分かった』



―――バタンッ



『汗出てっから上脱がした方がいいよな……』


そう言いながら俺は瑞樹の制服を脱がし始めた――





―――……あれ?


なんだこれ??



………サラシ…?


なんでサラシなんか巻いてんだよ、コイツ……



すると――

バタンッ!


隼「あッ……!」


『あッ………』




「『………………』」


しばらく沈黙




………その沈黙を破ったのは隼翔



隼「見た…よな……?」


『ん…?サラシをか??』


隼「うん、そう……



はぁ…………」


『何でコイツサラシ巻いてんだよ……?』


隼「兄ちゃん…いや、姉ちゃんは女だからだよ」




………………



『はぁ?…マヂかよ…』


隼「何してくれちゃってんのさぁ…



こりゃ姉ちゃんヤバイな……」


『何がだよ』






隼「だって、この事理事長も知らないし…って言うかさぁ、理事長が勝手に姉ちゃんを男だと思ってさ?


挙げ句の果てには姉ちゃんを気に入ってこの学校に転入させるし……ブツブツ」



何をブツブツ言ってんだよコイツは…


「まぁとにかく!!姉ちゃんが女なのは絶っっっ対言っちゃ駄目だからな!?」



『へぃへぃ』




ったくよ?

俺、めんどくせぇの嫌いだし言うわけねぇじゃねぇか…






瑞「ん……」


起きたか?



隼「姉ちゃん!?」



瑞「隼翔??………と海斗!!?」



『よッ』


隼「姉ちゃん…海斗にバレたみたい……」


瑞「えッ……マヂ?」


隼「うん、大マヂ」



瑞「はぁ…絶対誰にも言うなよ!?」



隼翔と同じ事言ってやがるし…


『言わねぇよ…ッたく、兄弟揃って同じ事言うんじゃねぇよ』


瑞「いゃ、んな事言われたって知らねぇし…;」



まぁ、コイツはそりゃぁ知らねぇよな(笑)






まぁ、ある意味このネタ(瑞樹が女だって事)でしばらくは脅せそうだな(笑)


『でも、お前女に見えねぇ…つか、マジで女か?』


女なら絶対俺達に媚びてくる筈だ
けどコイツは媚びてこねぇ
しかも…


瑞「別に信じられないんならそれでいい。てかそっちのが俺にとっちゃ都合が良い」



こんな事まで言ってきやがる
全くもって俺達に興味ねぇって感じだ


『ま、俺は別にお前が男だろうが女だろうがどうでもいい。とにかく、みんなにバレねぇようせいぜい頑張れよ、瑞樹"チャン"?(笑)』



瑞「テメェ…俺より弱い癖によくそんな口叩けるなぁ…?あ゙ぁ??(黒笑)」


『あー…忘れてたわ……;;』



うん、マジで…
悪気は無かったんだ


だからさ?

そのー、何だ…殺気と後ろに見える般若を閉まってくれねぇか??

流石に怖い…;




海「あー…忘れてたわ……;;」

海斗は少し怯えながらそう言った


『何でんなに怯えてんだよ…?』

隼「姉ちゃん…さ、殺気が…;」


ん??殺気?
そんな出してないんだけどなぁ…?

海「マヂで怖ぇから;」


根性ないな、おい(笑)

『これくらいで怯えんなよ(笑)
まだ半分も出してねぇんだからさw』

海「…これでも半分出てねぇって……おまっ、生きた凶器だな;」


などとほざいてるがほっておこう(笑)


『ん~…大分楽になったし…』

隼「…あ、姉ちゃん!」

『ん?隼翔どうした??』

隼「えーとさぁ…今日実家に一緒に帰んない……?」


『???…今日何かあったっけ…』

隼「今日美由紀ちゃんが来る日だよ??」

『あ、そっか;』


実は今日、美由紀が家(実家)に来ることになっていた
それと、あともう一人も……;

海「おぃ…俺の事放置で話を進めんな!」


隼「『…海斗(総長)の存在忘れてたわ』」

海「お前ら姉弟揃って…!」