「実はねー……、」


私が話そうと思ったとき、


「っあ゛ー、葵のアホ!!
何で私には言わないのよーー!!」


私の言葉をジャストタイミングで遮った。


『……。』


私たちは、綾に視線を向ける。


「っていうか!!」


綾は私をバッと見る。


……嫌な、予感。


「あんたも、何で葵と付き合うことになったの教えてくれなかったのよ!!!?」


……やっぱり。

綾の矛先が私にも回ってきた。