目を固く閉じ、刺される衝撃を待っていてもアラナに衝撃は来なかった。
その代わりに、暖かい何かに包まれる感じがした。そして遅れてザシュッっという音がした。

恐る恐る目を開けるとアラナを庇って刺されたのであろうノーラが居た。

『姉…様…?』

「うっ…アラナ…大丈夫…?」


ノーラの下には夥しい血の血溜まりが出来ていた。

それを見て混乱したアラナの身体が突然白銀色に輝き始めた。


『あっ…あっ…あっあぁああああああああああああああああああ』


部屋一面に光は広がり、おさまったときには男達が消えていた。

叫ぶ暇もなく消し炭になってしまったのだ。男達だけが…

未だに何が起きたのか判っていないアラナをノーラは近くに来るように呼んだ。