「よ。伊藤。由希弥が弁当忘れたって嘆いてたぞ?」

「あんの馬鹿。また忘れていったのね。はあ…。由希弥のとこ行ってくる」

なるほど。

藤堂君繋がりか。
未緒は屋上から出て行った。

ていうか…。

この状況はまずくない!?
まだ、(本当は確信してるけど)好きか分からないのに。

「けど、いいこと聞いちゃったな。まさか、あんなに拒絶してた奈津希ちゃんがこうも簡単に俺のことを好きになるとはね」





ああ。





悔しいけど全て的を射てるので何も言い返せない…。