誰か入ってきた…っていうか未緒だけど。
あの日を境に私達はお互いを名前で呼び合っていた。



「どうかしたの?」

『いや、その…』

ハッ

そうだ。

未緒なら分かるかもしれない。





『ねえ、未緒。滅茶苦茶嫌いなやつを好きになる可能性ってある?』