その様子を見ていた新井と藤堂。

「ふーん。面白い子だね」

「だろ?あいつは遊べるぜ?」

「それに、亜佳音に似ている?」

「……」

無表情になる桜。
まだ、吹っ切れてないのか。
奈津希ちゃんが桜の傷を癒してくれるといいんだけど…。

「はぁ…」


由希弥は誰にも気付かれないよう、そっとため息をついた。