「おい。」


しばらく優衣ちゃんと抱き合っていると、頭上から声が降ってきた。


あたしはパッと顔を上げる。


「玲央!」


声の主は、玲央だった。

「...何してんの。」


少し、不機嫌そうに聞いてくる。


「美桜と抱き合ってんの♪」


その質問に答えたのは、あたしではなく、優衣ちゃんだった。