美桜side



「玲央?」


わたしが今いるのは、カーテンと窓の間。


そして、目の前には、玲央の顔。


不思議に思い、玲央の顔を覗き込んでいると、


唇に玲央の唇が触れた。

ほんの、一瞬。


そっと触れるだけの、優しいキス。