うわっ、ヤバい。
顔が赤いのが自分でもわかる。
｢あんた達何ボケッとしてんのよ。｣
ツカツカとこちらに向かってくるのは
げっ!!
早苗だ。
慌（ｱﾜ）てて顔を引き締める。
心吾はというとまだ惚（ﾎｳ）けていた。
早苗の魔の手が心吾の頬へ･･･
｢イダタタタターーーｯ!!｣
｢なんか腹立つ。｣
｢早苗ちゃん、ヒデーよ!!｣
｢あんたのその顔がいけないんだから。｣
ホントひどい。
それより早苗が来たとなると中堂志は･･･
｢あら、またちょっかいだしに来たのかしら？｣
｢ち、ちょっかい!?｣
｢随分暇なことね。｣
やっぱり!!
挑戦的だ。
｢あ、あんただって!!馬鹿心吾なんかと友達になって、選べないってホント可哀相ｯ!!｣
｢可哀相ですってーー!?｣
あぁ、言い合いが始まった。
似た者同志というかなんというか･･･
でも、あれ？
普通だ。
無表情じゃない!?
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