不機嫌、いや、ふて腐(クサ)れたような顔で俺を睨(ニラ)む。


「私だって努力してるわ!!」
「う〜ん・・・」


確かに努力はしているんだ。


無表情だがキツイ言動、毒舌の回数が減ったのだから。

からかわれても、なるべく我慢(ガマン)していた様子を俺は知っている。



だけどそれが


逆効果だったのだ・・・



たまに出る変化球ほど怖いものはない。


鋭くベストなコースをつくその"たま"は、当初より格段に切れ味が上がっていた。



無表情も相俟(アイマ)って・・・


最強サイボーグ中堂志の完成。