「いいじゃん。」

一応賛同しておく。

「協力してくれるの?」

ここまで関わって協力しないはずがない。

いつまでもギスギスとしたクラスなんて嫌だからな。
こうなったら5人くらい友達をつくらせてやろうじゃないか。



まずは

「心吾なんて、どう?」

「五月蝿(ウルサ)い人は嫌いなの。」

えり好みするようだ。
心吾ほど友達思いで、優しいヤツはいないというのに。



「じゃあ、俺は?」

「竜希ならいいわよ。協力してくれるんだし。」

サラリと俺の名を言うものだからギョッとしてしまう。

自分からゆっておいてなんだが心の準備ができてなかった。


「だ、だったら心吾も友達だな。」


意味が分からないと言うふうに見られる。

だけど理屈はちゃんとあるさ。


「俺の友達は中堂志の友達でもあるからな。」