「中堂志はこれからどうしたいんだ?」
このまま一人ぼっちでいいのか。
クラスの皆と楽しくやっていきたいのか。
今のところ中堂志の事を気にかけているのは心吾だけだ。
返答によっては俺の動きも変わってくる。
「寂しくはないけれど、でも、でも――ーー-----」
段々と小さくなる声に耳を澄(ス)ませる。
「友達・・・一度でいいから友達って言うものが欲しいわ。・・・親友と言うのかしら?」
今まで友達いなかったんだな。
憧れに近いような眼差しで見てくるものだから、気の毒になってくる。
相手の事を思いやる気持ちがあればいくらでも友達が出来るような気がするのだが・・・
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