ガラガラッ


「・・・・・・」

「ん?」


河先はいち早く異変を察知する。


「どした〜?妙に静かだな。」


河先は口も軽いが
言動も軽い。

ややこしいことや面倒なことにはやっぱり軽く流すがヤツの流儀。


「なんかあったら俺に言えよ?んじゃ、出席取るぞ〜」

今回は面倒ごとだと判断したようだ。

言えよ?と言いながら、出席を取ろうとするところが・・・

流そうとしているのが見え見え。



早苗がこめかみをピクピクとさせながら立ち上がった。


「先生、転校生が来るって本当ですか?」


今の状況を早苗だけでさっと理解した河先。


心吾のビクビクした様子で確信に変わった。



「あぁ、そのことか。」