「はよ、何してんの?」


顔を上げると、カウンターの向こうで伸びをしながらそう言う陽介が目に入った。


「おはよ。てかもうこんばんはに近い時間だけど(笑)」


「まじ?何か中途半端な時間に起きたわ」


陽介が寝癖のたつ髪をかきながら、キッチンに近づいてくる。


「飯作ってくれてんの?」


カウンターから私の手元を覗き込み、驚いた顔をした。


「泊まらせてもらってるからね」


それだけじゃない。


色々迷惑をかけてるんだから、このくらいやらなきゃダメでしょ。


陽介と話しをしていると、直樹が起きてあくびをしながらおはようと言った。