そして試着室に入れられた。


手に持たされたのは、茶色のミニスカートにTシャツ、デニムのジャケット。


戸惑いながらも着替えて鏡を見ると、いつもより大人っぽい雰囲気の自分がいた。


恥ずかしい気持ちで試着室を出ると、モモちゃんが編み上げのブーツを持っている。


ブーツはまだ早くない?と思いながらも、雑誌に載ってたやつが履ける嬉しさでウキウキした。


「あとこれ今人気だからオススメ」


お店のロゴのネックレスをつけてくれた。


「お、いいじゃん。かわいーかわいー」


陽介が子供をなだめるような口調で私の頭を撫でる。


「これ着てた制服」


モモちゃんが私に紙袋に入れた制服を差し出した。


受け取る前に陽介の手が紙袋を掴んだ。