「あ、ハルカ!」


ハイビスカス柄の服がおしゃれに飾られる店に入ると、そう声をかけられた。


振り向くと、肌の焼けた派手なギャルがいる。


あれ?どっかで…。


「急に来るって言うからビックリしたよ」


少しハスキーな声で言いながら、陽介の腕に絡みつく。


あ、夏に渋谷で会った…名前何だっけ?陽介のお客さん…。


「はるか、こいつモモな。モモ、こいつがはるか」


陽介がそう紹介すると、つけまつげがバシバシの丸い目がこっちを向いた。


見定めるように、私を下から上へ見て行く。


「制服だからかな?前会った時と少し印象違うね。まぁいいや、こっちおいで」


ワケ分からないまま腕を引っ張られ、モモちゃんが色々考えながら私に洋服を合わせていく。