「そっか…そうだよね」


いずちゃんは去年初めてを10万で売った。


それからはウリ以外で誰かとヤッたって話は聞いてないし、彼氏もいなかった。


好きな人がいるって話も聞いたことがない。


「直樹のことが好きなんだ」


そう私の目を真っ直ぐ見つめて言ったいずちゃん。


すごく綺麗だと思った。


自信を持って好きだと言えるいずちゃんが、キラキラして見えた。


私には眩しすぎた。


「…直樹は?いずちゃんのこと好きじゃないの?」


「分からない。付き合ってはないから」


いずちゃんの視線が下に落ちていく。