_________ ____ 「はいっ。お弁当。」 「さんきゅ。」 結局あのお泊りのときから わたし達の関係は何一つ変わっていない。 ただの使用人とご主人様。 そう、これでいいんだ・・・。 キスするぐらい翔貴にはどうってことないもんね。 「いってきます。」 9月と言ってもまだ暑い。 蝉の声が嫌ってほど、私の耳に飛び込んで来る。