「・・ほっとけ。」



「でも・・・。」


さっきからずーと鳴ってるし・・・。



「チッ、うっせーな。・・はい。」





翔貴のご機嫌が、一気に不機嫌になった。




「うん、・・・あぁ、え?今から? めんどくせー。・・・分かったよ。じゃ、」


・・・誰?



「誰から?」





「んー?あぁ、親父から。今から出かけてくる。飯、置いといて。」




そういえば食べてなかったな・・・。


「気をつけてね。」



翔貴は私の頭を撫でて玄関に向かって行った。