裕美のお母さんが運転しながら言った。
「久々よね~♪こうやって四人でお出掛けなんて!」


「そうよね~♪無事、受験も終わったし今日の制服購入やらが終わればあとは入学式まではゆっくりできるわねぇ。あ!それより、肝心のお祝いまだ言ってなかったわ!裕美ちゃん、合格おめでとう♪美紅とまた三年間一緒で色々面倒掛けるかもしれないけど、よろしくね。面倒みてやってね。」


「えぇ?なにそれ~。お母さんひどくない?まるであたしが思いっきりなガキで裕美がお姉さんみたいな~?」


「あら?その通りだけどなにか不服でも?」くくく…とお母さんは愉快そうに笑う。


もう~! ふくれっ面する私を見て 隣の裕美が 「まぁまぁ…」と言いつつ 笑う。
運転する優子さんまで あはは♪…と愉しげに笑ってる。


まぁホントの事だしね、いいけどさ。
小さい頃から お姉さん役は裕美で 私はだめだめな妹役で。おままごと役はそのまま ずるずると今もなお変わらなかった。