放課後。
俺のクラスは近づく学園祭に向けて、その準備を進めていた。
勿論、俺もそれに参加する。
本当は面倒くさいが、篠原も頑張っているんだ。
こんな時にサボってなんかいられない。
何なら、ここぞとばかりに良いところを見せなきゃな。
日が傾き
窓から差し込む光が教室をオレンジ色に染め始める。
ざわめく教室。
穏やかな風がカーテンを揺らし
友達と笑い合う篠原の長い黒髪もそれになびく。
おぉ〜なんて美しい光景なんだ。
俺は篠原の可愛さを再確認。
高鳴る俺の胸の鼓動。
今日、篠原に告白さえすれば、
アイツは正真正銘、俺の彼女だ。
みんなに堂々と言ってやるーー!!
『アイツは俺の女だぜ』って。