「わかぁーんない。
本人から聞いたことないし

でも、見てればわかるでしょ?」


俺と内藤部長が座るカウンター席のテーブルにタライに入ったカルボナーラが運ばれてきた。


「私かも!」


いや、それは絶対に無い。
確立ゼロパーセントだ。

だって、よくみると喉仏見えてるぜ?

バレバレだって……


「いただきまーす!」


タライに入ったカルボナーラをガツと掴んで食う姿も、絶対女じゃない。

アイツの趣味は、華奢な女だ。

ユカリさんも、可憐で清楚なかんじだし

ミエちゃんも、スリムで綺麗

ミユちゃんはテレビでしか見てねーけど、
小さくて可愛い感じだった。


内藤部長みたいに、一人で生きていけそうなタイプの女はタイプじゃないだろうな。


「好きな女かぁ……」