憧れの君、三条 かなえとすれ違う。

郁ちゃんのこと、待ってるのか、すぐドアの外にいたから。

・・・というか、あたしの反応を二人で楽しもうとしてたんじゃないかな。

三条の、目が、面白そうにあたしを見たから思った。

あたしは足を止めた。

「どうしよう。郁ちゃんが何あやまってるのかわからない」

真剣な表情で言ってやる。

「先に彼氏が出来たからかな」